はじめに その1

台湾にある日本の神社跡を初めて目にした時、今もなお凛とした姿、そして神聖なたたずまいに、日本人として胸の奥からジーンとこみ上げてくるものを感じずにはいられませんでした。

70年もの間日本人に忘れ去られ、異国の地に取り残され、ボロボロで朽ちそうになっていてもなお、その姿を保ち続けていたのです。

台湾から日本人がいなくなって約70年、異国の人々にとっては何の価値もない日本特有の宗教施設ですが、なぜ今も当時の面影を残し続けているのでしょうか?


下の写真は一見、日本では?と思われる方も多いのではないでしょうか。
これが日本の風景ならば何の疑問も持たずに写真さえ撮らなかったかもしれません。しかし、これらの写真はすべて台湾に存在する神社遺跡なのです。まさに、台湾に残る日本文明の跡・・・。 


神社集合写真.jpg    


この日本文明??の痕跡に興味を持つことを「海外に行ってまで、なぜ日本食を食べるのか?」というのと同じような疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし、それとはちょっと違うかもしれません。台湾中にあった神社は日本の象徴として戦後、破壊されたものが多く、今は断片的なものしか残されていません。しかし、それを時が経った今、日本人が置いていった、けれど日本人が大事にしていたものを台湾人が拾い集めるように保存に努めています。中には日本の神様が息を吹き返したかと思えるような復元の仕方をしている神社跡もあるのです。日本人の私としては感謝の気持ちと同時に、何故外国人が?という疑問がわいてくるのです。(私は神社好きなので・・・。)


これらの神社跡は現在、台湾の市や県などの地方単位で史跡に指定されているものも多く、中には日本でいう国宝扱いになっている神社跡もあります。ここ最近、台湾では日本による統治の時代を良くも悪くも台湾の歴史の一つと捉え、日本統治時代の史跡の保存に積極的になっているのです。なぜ最近になってこのような動きが盛んになってきたのかといえば、台湾での政治的な変化が大きいとは思いますが、あるいは台湾人自身の台湾人としての目覚めなのでしょうか・・・。


この先、この神社遺跡を紹介する予定ですが、予備知識として台湾の歴史について簡単に触れたいと思います。




ちょっと長くなりましたので・・・次回につづく。


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